今日はあるゲームについて書きたい。それは『Watch Dogs Legion』と言うゲームである。
『Watch Dogs Legion』(以下、Legion)は『Watch Dogs』シリーズの三作品目の作品で、2年ほど前に発売されたゲームタイトルである。
なぜそのゲームについて書きたいかと言うと、最近このゲームのDLCがセールになり、購入してプレイしたことが一つ関係している。
そもそも、自分は第一作目の『Watch Dogs』のファンで、先ほどのDLCというのは過去作の登場人物が再登場するということでそれを目的に購入した。
自分のお気に入りのキャラクターが出るということで楽しみだったが、結果は1時間ほどでやめてしまった。
なぜなら Legion自体が自分の中で最も嫌いなゲームの一つであるからである。
Legionはそれまでの過去作とは違い、プレイアブルキャラクターを市民とすることでこれまでのゲームシステムを革新したことが特徴の一つでそれについて賛否両論あった。
しかし、自分はそれよりもこのゲームのUIや全体的なバランスの部分で既に壊滅的に失望していた。
イギリスを舞台に変えて、物語もそこに則した権力への反発などの背景を含んだはずが肝心のゲームシステムと噛み合っておらず、ゲーム全体がストレスフルだった。
今までの(特に一作目の)Watch Dogsでは主人公の主観的な視点からゲームの世界観を客観的に見ることが出来ていて、加えてアクションやUIなどもゲームの特徴と関連していて、だからこそとても作りこみと情熱を感じた。
自分の中ではきっと自分と同様の意見が多いと思っていたが、新規のプレイヤーの人などには好評で、ゲームの評価はとても低いとは言えないものになっている。
もしかすると、今、世間の人たちの求めているゲーム像は少し前とは違っているのかもしれないと思い始めている。
美麗なグラフィック、強さを数値化したレベルシステム、体力を視覚化したバトルシステム、キャラのコスメテックアイテムガチャ/課金システムなどそれはもうゲームの世界観とは別に一つの標準装備のようなものになっているのかもしれない。
ゲームをした時の「面白い」という言葉はこの先変わらないだろうが、この言葉の中身は少しずつ変わり、10年もすれば自分は理解することは難しくなるだろうと思う。
だからこそ、「これが面白かった」、「こんな面白いものはなかった!」という声は遺しておくべきだと自分は思うようになった。
先の未来で「自分だけが面白いと思えないのだろうか」という人が出てきた時、きっと遺した声に感応してくれると思う。
そうすれば、「面白い」というものは時代を巡り、また同じところに帰ってくれると勝手に期待している。
だから自分は自分の「これが面白かった!」という声を残しておきたいと思う。
『Watch Dogs』(第一作目)は面白かった!何よりも孤独な主人公(エイデン・ピアース)の物語にすごく感動した。時にはこのゲームのテーマをはみ出して、一人の人間の正義について問われるようなダークヒーローの哲学も自分はそこから感じ取ることが出来る作品だった。アクションも操作性も世界観もスタイリッシュでダークでインタラクティブで、初めてトレイラーを見た時の興奮はよく覚えている。今までプレイした中でも大好きな作品の一つだ。